乾坤一筆
1日
急場(キューバ)しのぎは、どの球団もまずまずの成果を挙げた。キューバ政府の選手海外派遣解禁を受け、ロッテはアルフレド・デスパイネ外野手(28)を獲得。その成績は30日現在、打率・306、11本塁打、32打点で、1日に今季最終戦(対西武、QVCマリン)を迎える。
しかし、デスパイネの来季は不透明。8月31日、日本ハム戦(東京ドーム)の試合前に行われた伊東監督と球団幹部との会談で、指揮官には「全力で引き留めるが、退団の可能性もある。それを想定しての補強を進めたい」と伝えられた。
なぜかといえば、"エージェント"が同国政府のスポーツ庁。デスパイネを含め、DeNAのグリエル、巨人のセペダ、メンドーサの4選手は「国家公務員」の身分で、シーズン終了後には本国に戻る。再契約はゼロからのスタートで、今季のプレーは事実上の"お試し期間"だった。
デスパイネの年俸は、実質半年の契約ながら破格の7000万円(推定)。ロッテは常識的な上積みで再契約を目指すだろうが、例えばX球団が「デスパイネ、いいじゃん!!」と破格の条件を提示すれば、同国政府が"稲葉ジャンプ"で喜ぶ姿は想像に難くない。
地下組織の情報によると、キューバの選手は年俸の約25-40%を同国に"納税"する。仮にX球団がデスパイネに3億円の値をつけたら、同国にはMAX1億2000万円が入る計算だ。
ただ、同国政府も捨てたもんじゃない(!?)。仮にデスパイネが「X球団はウザい。ロッテがいい」と言えば個人の希望はかなり尊重されるらしく、同国幹部からその言質を取ったロッテは"人情作戦"で至れり尽くせり。来日早々、キューバのピリ辛豆料理を選手食堂に配備したのも、その一例だ。
さらに一部でキューバの"酒宝"とも呼ばれるデスパイネは大のビール党で、すっかり国産のとりこ。一番のお気に入りは「アサヒスーパードライ」だという(他球団の武器にもなる!?)。
つまりは『お・も・て・な・し』-。国際オリンピック委員会(IOC)に続き、キューバにも日本の心が通用することを証明したい。(西村 浩一)
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