東京・10R
第74回日本ダービー(GI)

四位騎手(ウオッカ1着)
「牡馬の中に牝馬は1頭だから、ナーバスになりやすくなるし、若干、イレ込んでいた。だから、道中はいかにリラックスして走らせるか。内めをロスなく進み、最後は外に出せればいいと思っていたとおりにいった。レースでは牝馬に乗っているという意識はなかった。4コーナーを回る時の手応えが良かったので、いい勝負できると思ったけど、直線はさすがに必死だった。道中でずっと我慢していたぶん、坂を上がって(手綱を)離したら一気だった。桜花賞で悔しい負け方をしているので、そのぶんお返ししてやろう、と。歴史に残る馬に乗せていただいて光栄です。この勝利で夢は広がるし、無事にいってほしい」

福永騎手(アサクサキングス2着)
「状態は良かったし、色気を持って乗りました。うまく先手を取って自分のペースをつくれた。最後も脚いろは鈍っていなかったけど、相手が強かった。ウオッカがオークスに出ていれば、ダービーを勝てたかもしれない。でも、そうしたらオークスを勝てなかったかも。この馬の力は出し切れました。やり残したことはありません」

岩田康騎手(アドマイヤオーラ3着)
「ゴール前で1頭になってフラついてしまったのが…。中団でスムーズに運べたし、仕掛けてからの反応も良かったんですけどね。距離は大丈夫でした。最後は内、外の差もあったかもしれません。残念ですね」

松岡騎手(サンツェッペリン4着)
「一瞬、“やった!”かと思ったんですけどね。勝った馬は強いわ。でも、この馬の力は出し切れたと思います。意外と流れが落ち着いたし、“しめしめ”と思っていたんですけど…。最後は少しイレ込んでいたぶんと、道中でハミが抜けなかったぶんかな」

蛯名騎手(ドリームジャーニー5着)
「中途半端に動くとよくないので、自分の競馬に徹した。最後は素晴らしい脚を使ってくれたね。ちょっと内にモタれて追いづらいところがあったけど、以前に比べると折り合いがつくようになったぶん、長い距離でも脚を使えるようになっているんでしょう」

柴田善騎手(ゴールデンダリア6着)
「返し馬の感触がよかったし、距離も問題なかったよ。ただ、直線でモタれて追いづらくなるシーン。休みなく使ってきた疲れが最後に出たのかもしれない」

安藤勝騎手(フサイチホウオー7着)
「確かにテンションは高かったね。前残りの馬場だし、1コーナーで下げると位置取りが悪くなるので出していったけど、外からカツハルの馬(ヴィクトリー)が来たら、一緒に行こうとしてしまった。自分のリズムで走れなかった。でも、それにしても伸びなかったね」

藤岡佑騎手(ナムラマース8着)
「1、2コーナーで外からかぶされて位置取りが悪くなったし、思ったより流れも落ち着いてしまいましたからね。しまいは脚を使ってくれただけに、位置取りの差が出てしまいました」

田中勝騎手(ヴィクトリー9着)
「難しいわ。ゲートを出なかったもん。みんなが出て行った後、“よっこいしょ”って感じだったからね(苦笑)。こうなったら後ろで折り合いをつけようかと思ったけど、2コーナーから馬が勝手に行っちゃったし…。直線を向いたときには手応えがアラアラ。うまくいかなかったね。すんなりとゲートを出ていれば分からなかったけど…。しょうがないでしょう」

横山典騎手(フライングアップル10着)
「返し馬の感じはよかったんだよ。最後もよく頑張っているんじゃないかな」

武豊騎手(タスカータソルテ11着)
「内枠を生かして流れに乗れたし、直線まではいい手応えだったんだよ。ただ、この馬には硬い馬場が合わなかったのかもしれないね」

川田騎手(マイネルフォーグ12着)
「1コーナーで外からこられて引っ張るシーンはあったけど、向こう正面で折り合いはついたし、3、4コーナーでもリラックスして走ってくれました。ゴール前でいっぱいになってしまったけど、こういう競馬ができたのは収穫です」

池添騎手(ローレルゲレイロ13着)
「いい位置で流れに乗れたし、直線へ向いてからも手応えはよかったけど、坂の手前で止まってしまったね。2000メートルぐらいのほうが競馬がしやすいね」

内田博騎手(トーセンマーチ14着)
「スタートはよかったけど、やや行きたがったので下げたんだ。まあ、まだキャリアが浅いし、これからの馬ですから」

藤田騎手(フィニステール15着)
「フサイチホウオーが上がっていった時に、馬体を併せようとすると外へ逃げるそぶり。前走不利を受けた影響が残っていたのかもしれないね。馬はいいので、これからよくなっていくはずだよ」

武幸騎手(ヒラボクロイヤル16着)
「レース前から馬は落ち着いていたけど、1、2コーナーでゴチャつき流れに乗れなかったんだ。最後は後ろの馬にもかわされてしまった。体調はよかっただけに残念です。ダービーを勝つということは難しいですね」

勝浦騎手(ゴールドアグリ17着)
「思いどおりの競馬はできましたよ。ただ、直線で伸びそうだったけど、最後に止まってしまいましたね。まだ経験の浅い馬だし、これからよくなる馬です」

北村宏騎手(プラテアード18着)
「今までは周りを気にする面があったけど、一戦ごとに落ち着きが出て、ゲートも大丈夫でした。モマれない位置で思ったとおりの競馬はできたけど、4コーナーで疲れてしまいましたね。もう少し短い距離のほうがいいのかもしれません」

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